2016年 03月 02日
作品とは何だろう
FUJIFILM X-T1 (製品サイト)
Carl Zeiss Touit 2.8/12 (製品サイト)
model : AIRA
写真において作品とはなんだろう?
絵画等の芸術と一番異なるのは、写真は、風景にせよ、人にせよ、物にせよ、
被写体が無いと成り立たない点にある。
なんでも撮れば作品になるのだろうか?
被写体そのものを構成するコンセプトなら作品といえるかもしれないが、
写真に携わる人以外は”写真を作品とは思わないだろう”と思う。
美しいものを”上手く撮った、綺麗に撮った”写真であり、
美しい物は自然の作品だったり、誰かが作った作品だったり、
そういう認識を持ってると思う。
少なからず、写真を撮る人もそういう認識の人が多いはずだ。
”そこに行けば誰でも撮れるよ” とか、
”その人を撮れば誰でも美しく撮れるよ” とか、
そう言う人結構いますよね。
実際、人気のある被写体を無分別に追いかける人もいらっしゃいますし(笑)
そういうところが、写真の特異性なのかもしれません。
デジタル化して撮影の技術が要らなくなってきて、
誰でも普通に撮れるようになってくると、そう思う人が出てきても不思議じゃない。
だから、上手く撮れるだけじゃ作品とは言えない。
そこに観る人に伝わる何かが無ければならない。上手いだけじゃない何か。
その「何か」はメッセージかもしれないし、フォトグラファーの視点かもしれない。
いい写真をたまたま”撮れて”もダメで、自分の中にある「何か」を”撮る”事が必要。
写真は主観的なものだから、その持ち主の主観が出てないと”作品”とはいえないし、
写真家とは言えないのではないだろうか?
写真というのは、ただの媒体でしか無いのだから。
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