2011年 03月 17日
愚か者の正義。
確かに、東電(及び国)には重大な過失がある。
それは何か?
■ 想定していない津波がやってきた。
それは違う。想定しなかったのだ。津波に対してあまりにも無防備な周辺施設。
有史にしっかりと大津波の記録はある。それを無視した基準を作成し、
「基準を超えた大津波だったから仕方がない。」というのは明らかに詭弁。
何のことはないボロボロである。
これは東電上層部と国の重過失である。重大な責任が存在する。
■ 悪いニュースが伝わらない。
事故が発生してから、福島原発から東電へは即時報告が伝わっているはずである。
・・・にも関わらず、それが国へ伝わるまで極めて長い時間がかかっている。
原子力保安院もその情報の妨げになった可能性がある。
管総理が東電へ乗り込んで激昂したのは至極当然の事である。それを揶揄して
いる人たちも実に浅はかだ。
(私は、民主党支持でも管総理支持でもありません)
しかし、国の発表も要領を得ず、肝心な事は調査中を繰り返す。そして、重大
な状況に陥ってちょっと前の重大事を小出しに発表していく。
これも東電上層部と国の失態である。重大な責任が存在する。
大きくは以上2つだ。
■ 現場作業をしている方々
非難されるべき対象では無い。
現場で作業にあたる福島原発の社員・及び応援の方々は、仕事の範囲を超えて
文字通り命がけで作業を行っている。
「仕事なんだから当然」
「おまえらの責任」
「おまえらがミスったからだ」
・・・などと言う発言をする人は、このBlogのコメント欄にそれを書きなさい。
私が相手をしてあげましょう。
如何に君たちが愚かでどうしようもない人間なのかを、親切に教えてあげよう。
たとえ仕事であっても、命に関わる作業を君たちが出来るのか?
間違った薄っぺらい正義に酔って、わめているだけの人間が出来るはずもないだろう。
黙っておけ。
その方が身のためというモノだ。
君たちは・・・私も含めてだが・・・君たちが糾弾する原子力エネルギーによっ
て安穏と便利な暮らしをしてきたのだ。
今起こっている事は、全世界に対して日本国民全員が負わなければならない責任である。
東電上層部を糾弾するのは、事が収まってからでも遅くはない。
しかし、
現場の作業・バックアップをしている社員を責める事があってはならない。
命をかけて彼らは戦っている。我々に出来るのは、尊敬と感謝、そして祈りだけだ。
■ 国の責任
情報とも言えない情報しか公開しない日本政府に、各国は不信感を抱き始めている。
確かに人道的な側面から救援チームを派遣してくれていますが、地震・津波の災害と、
原発の事故は同列に語られることなど無い。
国の責任として、現在起こっている事を隠したり誤魔化すことなく明らかに発表しな
ければなりません。
今、各国の新聞の一面は、大地震・津波の被害のことではなく、福島原発の事です。
それほどの関心事だという事です。
無用な心配をさせないために情報をあえて出さないというのは詭弁です。
■ 風評のばかばかしさ
言うまでもないが、現時点で避難エリア外の放射能を心配する必要は無い。
首都圏など気にする必要も無い。
にも関わらず、あーだこーだわめいているのは愚の骨頂。
如何に情報が遅延しようとも、チャイナシンドロームが発生すればすぐにわかる。
そんときに考えるしかないのだ。
風向き次第で首都圏がとんでもない事になるかも知れない。
そう、「かもしれない」なのだ。
だから、慌てふためく必要など皆無なのだ。
腹を決めて、今出来る事をやるしかないのだ。
■ そして、国の責任とは
先にも書いたが、国民である私たちの責任であるという事です。
総理でも官房長官でも誰でもなく、私たちの責任です。
知らなかったとか、関係無い、等という甘ったれた言葉は通用しません。